付属物の動き
「付属物の動き」はNo.22「力の伝導」と同じく、加わった力がずれて他に伝わる現象ですが、ここでは主体に付属している物の動きを紹介しています。
カンガルーの走り
カンガルーの太く大きな尻尾は、二本足を蹴り上げて走る際にバランスをとったり、立ち上がった際に両足と尻尾の三点で安定させたりする役割があります。足で地面を蹴り上げて腰が持ち上がる際に尻尾の先は下がり、逆に重力で腰が下がる時に持ち上がります。
カンガルーの尻尾のしなやかな質感は、胴体が動く力が尻尾に伝わり、遅れて上下動する様子で感じとれます。
下記ムービーの「連続写真のコマ撮り」はマイブリッジの写真集から抜粋して動かしたもので、「アニメーション版」はそれを元に作成したアニメーションです。
なお、効果音付きのアニメーションはNo.29「動物の動き」で紹介しています。
付属物の動き-追加
恐竜と同じくNo.53「笑う月」からの抜粋です。
翼に見立てた黄色い半円の片方をくわえた鳥が、ぶら下がるもう一方の半円を思い切り地面に叩きつけて壊し、2個の半円にしてしまいます。
ぶら下がる半円の動きが「付属物の動き」にあたります。
カツラの動き
「通学路のため徐行」の標識のある道路を、カツラとドレスをまとい女学生に変装したコヨーテが横断しようとしますが、猛スピードでやってきたロードランナーに吹き飛ばされ倒れます。戻ってきたロードランナーはコヨーテのカツラを着け、「ロードランナーは文字が読めない」という立て札を持っています。
付属物としての動きがカツラの柔らかさを表しています。