三輪享良 5歳
「ふくと下関」
1998年に出版された「ふくと下関」三輪享良著、新日本教育図書株式会社発行 は、1995年から山口新聞に連載されたコラムをもとに、新たに補筆・再編集したものです。
下関に生まれ、幼い頃からフグ(下関ではふくと呼びます)に親しんできた著者ならではの、フグに対する文化的考察が自身のスケッチや豊富な資料写真と共に展開されています。
下関に生まれ、幼い頃からフグ(下関ではふくと呼びます)に親しんできた著者ならではの、フグに対する文化的考察が自身のスケッチや豊富な資料写真と共に展開されています。
<図版抜粋>
シロ(トラフグ)とクロ(カラス)の著者による紹介スケッチ
フグの調理師:西山正己氏による「ボタン盛り」盛り付けの様子
「絵と音楽のはざまで」
1996年1月23日から1997年4月17日まで、朝日新聞下関版に週三回1年3ヶ月137回にわたって連載された三輪享良の絵と文章によるコラムです。
フランスのパリやスペインのマドリードで生活していた頃のいろいろな思い出を中心に、音楽家や画家の話題を取り上げて、自身の描いたスケッチとともに紹介しています。
フランスのパリやスペインのマドリードで生活していた頃のいろいろな思い出を中心に、音楽家や画家の話題を取り上げて、自身の描いたスケッチとともに紹介しています。
※ 下記図版をクリックすると拡大画面が現れます。
<図版抜粋>
パリ市立近代美術館のジョルジュ・ルオーの部屋で、グワッシュと水彩画に魅せられた筆者の、ルオー絵画に対する感想を中心に語られています。
下関市にあったカトリック教会の神父さんの出身地スペイン南部セビリアで、神父さんの妹の案内で体験した復活祭の様子が紹介されています。
バイオリニスト天満敦子氏の演奏会と、演奏されたボルムベルク作曲の「望郷のバラード」にまつわる話です。
三輪 享良(画家、バイオリニスト)
1931年 旧満州、大連生まれ
2002年 山口県下関市自宅にて逝去
略歴:
山口大学文理学部西洋哲学科中退後、ヴァイオリニスト外山滋に師事、レッスンを受ける。
下関交響楽団、北九州交響楽団のコンサートマスターを務める傍ら、画業に専心。
以後、絵画個展多数
「ふく群図」:
この絵は、フランス製の黒いオイルパステルを使い、手漉きの和紙に色を重ねて指で刷り込む独特の技法で描かれています。 会議場内にあるため、普段は一般の立ち入りはできないようですので、以下に写真で紹介します。
天白ひらこし「ふく楽舎」内の「ふく群図」:
おそらく国際会議場の「ふく群図」を描く前に、同じ技法を用い、フグの実寸サイズで描いたものと思われます。 こちらは店内に入ればいつでも鑑賞することができます。