アメリカでの発展
アニメーション・メディアの確立
1914年に第一次世界大戦が始まると、戦火にまみれることのなかったアメリカにおいて、コマーシャルや娯楽産業としてのアニメーションが急速に発展しました。
カートゥーン・アニメーションとしてシリーズ化される作品も現れ、アメリカらしい明るいギャグ・アニメーションの中で、様々な人気キャラクターが生み出されていきます。
また戦火のヨーロッパを離れアメリカに渡った作家たちも多く、アニメーション界に活気を与えました。
ここではその一部をご紹介します。
下のタイトルをクリックしてお選びください。
・『猫のフィリックス(Felix the Cat)』パット・サリバン 1919年
・『インク壺の外へ(Out of the Inkwell)』マックス・フライシャー 1919年
・『蒸気船ウィリー(Steamboat Willie)』ウォルト・ディズニー 1928年
・パペトゥーン例 『Jasper And The Haunted House』ジョージ・パル 1942年
「猫のフィリックス - Feline Follies」
猫のフィリックスは、1919 年にパット・サリバン(Pat Sullivan)とオットー・メスマー(Otto James Messmer)によって作成されたキャラクターです。
サリバンのスタジオでは、すでに実写のチャップリンをモデルにしたキャラクターのアニメーションのシリーズを制作していましたが、猫のフィリックスを主人公にしたシリーズは大変な評判を得て、フィリックスは、後世、サイレント映画時代のミッキーマウスと言われるほどの人気キャラクターになりました。
メスマーによるフィリックスのキャラクターの宣伝広告
フィリックスが、事業者に対して自身の売り込みをしています。