往復運動と回転運動
古くは水車が回転する力を利用して石臼を突く杵の動きのように、機械には、回転運動を往復運動に変換(またはその逆)する仕組みが多く見られます。
ここではその仕組みを解説したアニメーションの例を紹介しています。
蒸気機関車の動力のしくみ
蒸気機関車の動輪を回転させる仕組みを紹介しています。
石炭を燃やして熱せられた水蒸気がピストンを押し、その圧力が動輪を回転させる力になります。
また同時に弁を移動させて、水蒸気をシリンダーの反対側の空間に送り込み、ピストンを逆方向に動かす力を発生させます。この繰り返しにより、水蒸気が送られる間は動輪は回転を続けます。
このように、見えない機械の内部の仕組みを説明したり、物理的な法則を可視化したりする手段としてもアニメーションは威力を発揮します。
※このアニメーションは、筆者が日本テレビ「所さんの目がテン!」のために制作したものを利用しています。
リピートの種類
アニメーションで単純な動きを繰り返す場合、同じ動画を使い回しますが、ピストンの往復運動のように直線的な方法と、寄り道をして元の絵に戻る回転運動のような循環的な方法があります。
直線的なリピート
同じ道を行って戻るような、直線的な繰り返しです。
下のアニメーションはA〜Gの絵で動きが作られていて、AとGを行ったり来たりします。
循環的なリピート
空気抵抗で翼がしなる鳥の羽ばたきのような動きを模しています。
翼を降ろす時と持ち上げる時で形を変えているので、循環する繰り返しになっています。
下のアニメーションはA〜Lの絵で動きが作られていて、Lの後は再びAから始まります。
なお、中央の円の上下動は直線的なリピートです。