第2章 タイミング技法

No.29

動物の動き


 
 

E・マイブリッジ「ANIMALS IN MOTION」からのサンプル

 

エドワード・マイブリッジが19世紀に撮影した連続写真のうち、動物をテーマにした写真集「ANIMALS IN MOTION」からいくつかを選んで動かしています。
マイブリッジの連続写真は映画が誕生する前で、動きの再現ではなく分析するためのものでしたので、動きのスピードはアバウトです。またここでは十数枚の連続写真を強引にループさせて繰り返しの動きにしていますので、動きは若干飛んでいる部分もあります。

※ 下のサムネールをクリックしてムービーを選んでください。

 
 

ー 馬の歩き (Horse Walking) ー

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連続写真の撮影現場

マイブリッジは連続写真を撮るために、複数のカメラを一列に並べて連続的にシャッターが切れる装置を考案しました。
それは大変大掛かりなもので、グラウンドの脇に小屋があり、その小屋には細長い窓が開けられていて、そこに12台のカメラが並んでいました。カメラレンズの前にはスリットのある板が置かれていて、板が落ちることでシャッターが切れる仕組みになっていました。さらにグラウンドには平行に張られた12本の糸があり、それぞれ糸はカメラと繋がっていて、馬が駆け抜けると順番に糸が切れていき、シャッターが切れていきます。
マイブリッジはその後も助手のジョン・D・アイザックスの助けも借りて改良を続け、規則的な時間間隔をおいてシャッターが切られる装置を発明し、さらに多くの動物や人間の連続写真も撮影しています。

連続写真の撮影場

カメラ棟 - 窓の中にカメラが並んでいる

連続写真用カメラ
レンズの前のスリットのある板が落ちることで、シャッターが切れる

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